雨漏りは怖い!【瓦雨漏り修理】

大変だ…雨漏りしている!!
そんなときどうすればいいのか?
慌てないためにも雨漏り修理の事例と方法を紹介します。早めの点検と修理で大事になる前にやっておいたほうが良いポイントを分かり易くまとめてみました。


雨漏りは突然発生します。
梅雨の長雨や夏のゲリラ豪雨または秋の台風などによってある日突然天井にシミが・・・なんてことが・・・
シミの下を見てみると水たまりが・・・雨漏りです!簡単に見つかればまだ対処も早くできるのですが、普段使わない部屋で発生した雨漏りはなかなか発見まで時間がかかります。わかった時にはかなりダメージが大きくなっていることも多々あります。そうならない為にも早めの点検ポイントをチェックして見てください。

雨漏りを修理せずそのまま放置してしまう、もしくは気が付かず結果的に放置してしまってる…なんてことになると大切なお家を傷め下地材が腐食し大変なことになってしまいます。
そうならない為にも早めの点検と対策をとっていただき、大切なお家をベストな状態で長持ちさせて頂きたいと思っています。
そこで、雨漏りについてですが、雨水の浸入箇所や経路も様々で、雨漏りする場所を大まかに分けて、屋根・壁・窓となります。
要は雨水が当たるところすべて雨漏りの可能性があるということです。細かくは雨漏り事例で修理の方法等と合わせてご紹介させて頂きます。
まず最初に雨漏りの事例を紹介します。

雨漏りの事例
瓦のズレによる雨漏り ・鼻隠しからの雨漏り ・軒先瓦からの雨漏り ・瓦の劣化による雨漏り ・しっくいはがれによる雨漏り ・瓦の割れによる雨漏り ・隅棟際からの雨漏り ・棟際からの雨漏り ・棟からの雨漏り ・隅棟からの雨漏り ・鬼際からの雨漏り ・谷板金の穴あきによる雨漏り ・取り合いからの雨漏り ・破風からの雨漏り ・破風尻からの雨漏り ・母屋からのつたい水による雨漏り ・銅板腐食によ穴あきによる雨漏り ・トイからのつたい水による雨漏りまたは破損による雨漏り ・銅トイ腐食による穴あきによる雨漏り ・トタンの腐食劣化による雨漏り ・板金からの雨漏り ・壁水切りからの雨漏り ・窓サッシ廻りからの雨漏り ・壁の亀裂による雨漏り ・壁モルタル亀裂からの雨漏り ・サイディング目地亀裂からの雨漏り ・天窓からの雨漏りなどなど ・・・ 
瓦のズレによる雨漏りですが、最近のお家ではほとんどありませんが築30年以上の年月が経過したお家に見うけられる雨漏りです。
現在は引っ掛け桟瓦工法といって名前の通り瓦を瓦桟木に引っ掛け更にビス等で強固に固定してありますのでほとんどありません。在来工法で屋根上に葺き土を敷き詰め瓦を貼り付けている施工方法ですと年月の経過や地震・台風などによって瓦が動き、ズレてくるっといった具合です。
簡単な場合の雨漏り修理の方法ですが、部分的に瓦と葺き土を撤去移動したのち防水シートを敷き詰めたのち瓦を葺き戻し固定していく方法があります。
屋根の状況によって簡単に雨漏り修理が可能な場合もあります。早めの点検修理をお勧めします。
不明な点がありましたら遠慮なくご相談ください。
瓦の劣化による雨漏りですが、最近のお家ではほとんどありませんが築30年以上の年月が経過したお家に見うけられる雨漏りです。
経年劣化で瓦の表面もしくは裏面がはがれたり、ひび割れたりで雨水が浸入し雨漏りになります。
劣化の原因には経年劣化・塩害・凍害等いろいろとありますが、主な瓦は焼き物なので基本的に焼成温度が高い製品ほど耐久性が高く、逆に焼成温度が低い製品は耐久性に劣ると考えられます。元興寺と言えば、「日本最古の瓦」で有名ですがこの瓦が1400年前の瓦です。日本に瓦が入ってきて1400年になりますがその当時のものが今現在も屋根の上で雨風をしのいで建物を守っています。
瓦の劣化により雨漏りしてしまった場合ですが、雨漏りの量が少ない場合や、屋根下地防水シートのおかげで雨漏りを防いでくれている場合など、室内に雨漏りが落ちてくるまで気が付かず軽微な状態が永く続くと、湿った状態が永く続き
雨漏りで思わぬ被害を拡大してしまうことがあります。
雨漏りを放置していると瓦の下地材、さらにはその下にある垂木・桁・母屋などを腐食させ瓦だけの取り替えだけではすまなくなってしまいます。修理の方法ですが瓦の再施工もしくは部分葺きなおしまたは部分的な瓦の差し替え等があります。ぜひとも早めの定期点検をお勧めします。
応急修理であれば簡単に雨漏り修理ができる場合があります、早めの点検修理をお勧めします。


しっくいはがれによる雨漏りですが、瓦屋根のお家には瓦のほかに要所要所に屋根しっくいと呼ばれるしっくいが施工されている部分があります。
本来ならこのしっくいが雨水をはじき浸入を防いでくれる役目を果たしているのですが、地震・台風や凍害または経年劣化によって破損してしまうことで雨漏りが発生してしまいます。修理方法としては棟・隅棟の再施工もしくは面戸しっくい再施工等があります。修理・点検が必要なポイントがありますので定期的な点検・修理をお勧めします。



隅棟際からの雨漏りについてですが、屋根の隅部分にある屋根瓦のことを隅棟といいますが、その隅棟際(隅棟と壁部分との取り合い)には通常水切りと言って板金を加工して壁に取り付けているのですが、これが雨水の浸入を防ぐ重要な部分で特に隅棟際・棟際の納まりに不具合がある場合雨漏りの原因になります。
通常の降雨ではあまり雨水が当たることがない部分ですが、台風または近年のゲリラ豪雨の際は非常によく雨水をうける部分になります。

表面上はよく見えても水切りの奥の見えない部分に不具合が生じるている場合、雨水をうまく排出できず室内へ入り込んでしまうと雨漏りになってしまいます。下地材・防水シートの劣化によって最初は雨漏りしていなっかった場合でも突如雨漏りが始まることがあります。風雨の風向きによって左右されることが多い部分ですので意外と放置されやすい雨漏りになります。修理の方法ですが、隅棟際の再施工もしくは水切り板金の再施工等があります。修理をしておかないと内部で腐食がすすむ場合があり重要な部分でもあるので早めの点検・修理をお勧めします。

棟部分からの雨漏りについてですが、棟部のほうは屋根の中で一番高い位置にある部分で比較的雨漏りのしにくい部分であありますが、台風など暴風雨の際は吹き上げにより雨漏りする可能性があります。
また棟部に積んであるのし瓦、ここからも雨漏りする可能性があります。
この部分の瓦は適正な瓦勾配を確保していないと雨水が逆流し棟内部にまわりこみ時間をかけて室内へ浸入します。短時間の降雨では雨漏りに気づかず、比較的長時間の降雨の際時間をかけて室内に漏れて入り発見されることがあります。棟部分の修理の方法ですが、棟部分の再施工等あります。早めの点検修理をお勧めします。



隅棟部分からの雨漏りについてですが、隅棟は棟などから斜めに下りてくる棟のことで、寄棟あるいは入母屋屋根の形状のお家にある部位になります。
棟部と同様に比較的雨漏りのしにくい部分ではありますが、台風など暴風雨の際は吹き上げにより雨漏りする可能性があります。また隅棟部に積んであるのし瓦、ここからも雨漏りする可能性があります。この部分の瓦は適正な瓦勾配を確保していないと雨水が逆流し隅棟内部にまわりこみ時間をかけて室内へ浸入します。短時間の降雨では雨漏りに気づかず、比較的長時間の降雨の際時間をかけて室内に漏れて入り発見されることがあります。また隅棟は雨漏りする可能性のあるポイントがあって、その部分が適正な状態に保たれていないと多量の雨漏りを発生させます。

経年劣化や地震・台風による瓦のズレなどによって発生することがあります。隅棟部分の修理の方法ですが再施工等が必要です。施工後十年以上経過したお家は必ず事前に点検を行ってください。雨漏りする前に早めの点検修理をお勧めします。

鬼際からの雨漏りについてですが、施工後10年まではほとんど問題ないのですが10年以上経過したお家はこの鬼際の部分が地震・台風等によりズレが生じ亀裂がある可能性があります。
その場合そこから雨水が浸入し雨漏りします。室内に雨漏りが確認できた時点ではかなり時間が経過していることが多く住宅の構造部分にも影響をしてきます。鬼際の修理の方法ですがしっくい補強もしくは再施工等があります。早めの点検により発見することで簡単に修理をすることが可能になります




谷板金からの雨漏りについてですが、最近圧倒的に多い雨漏りです。
特に銅板を使用した谷板金の場合早ければ
10年で交換が必要です。
原因は酸性雨による銅板の腐食で、銅板が雨水により侵食され薄くなり穴が開いてしまい雨漏りが発生します。
一度穴が開いてしまうと多量の水が漏れてきます。簡単に目視で確認できますので一度確認してみてください。侵食されている部分は薄茶色に変色していますのでよくわかると思います。谷板金の修理の方法ですが応急穴埋めもしくは谷板金の交換になります。定期点検をすることで未然に修理が可能です。早めの点検修理をお勧めします




破風板部分からの雨漏りについてですが、破風板とは主に切妻屋根と入母屋屋根にある部分で、雨漏りについては切妻屋根の場合さほど関係がないのですが、入母屋屋根の場合この破風板部分とその下にある平瓦の取り合い部分であるで経年劣化によるしっくいの破損による雨漏りが発生する可能性があります。
この部分は定期的に点検が必要な部分で屋根の中でも一番弱く劣化し役位部分の一つです。
修理方法としては水切り板金を施工するなどの方法により対応することが出来ます。


トイの取り付けに関する雨漏りについてですが、トイの施工不良もしくは経年劣化による不具合にはいろいろとありますが、軒トイの勾配不良による雨水の流れが悪くなったとか、もしくは軒トイから雨水があふれるなどによって瓦の上に雨水が流れ落ちた場合には瓦に落ちた雨水がはねあがり瓦の隙間から雨水が入りこみ雨漏りになってしまう事があります。(通常の雨なら雨漏りすることのない瓦の隙間もトイからの大量の雨水が落ちてくると思わぬ雨漏りをおこしてしまう可能性があります。瓦を施工した際の一枚一枚の隙間があるのに不思議と雨はゲリラ豪雨でも漏ることはないのですが家屋内の湿気・水分は適度に放出してくれるという非常によくできた機能を持っています。もしこれが完全に覆われた屋根材だったとしたら家屋内の湿気が充満し家屋を劣化させる原因になってしまします。)また、たてトイの受け金具もその施工方法によっては、ごくまれではありますが雨水を屋内へ呼び込んでしまう事があります。常に雨水がどのように流れ、つたっていくか、巻き込みまたはさかのぼっていくか考え手の施工修理が必要です。トイも10年過ぎると点検修理をお勧めします。


銅トイの穴あきによる雨漏りについてですが、銅の谷同様に最近圧倒的に多い雨漏りです。
特に銅板を使用したトイ板金の場合早ければ
10年で交換が必要です。
原因は酸性雨による銅板の腐食で、銅板が雨水により侵食され薄くなり穴が開いてしまい雨漏りが発生します。
一度穴が開いてしまうと多量の水が漏れてきます。簡単に目視で確認できますので一度確認してみてください。侵食されている部分は薄茶色に変色していますのでよくわかると思います。
銅トイの修理の方法ですが銅トイの交換になります。定期点検をすることで未然に修理が可能です。早めの点検修理をお勧めします。




窓・アルミサッシおよびその周りからの雨漏りについてですが、瓦工事とは直接関係しない部材のように思われますが雨漏りについては非常に関連があります。
台風もしくは暴風雨・ゲリラ豪雨等の際、強風とともに吹き付ける雨水による雨漏りは実は瓦からではなく壁もしくは壁水切りそして窓・アルミサッシからが非常に多く雨漏りが発生しています。
これらの台風もしくは暴風雨・ゲリラ豪雨等の際、強風による雨漏りの調査に行くとそのほとんどが瓦以外の部分からのものでした。具体的には、サイディングの目地であるとか、モルタル壁の亀裂、壁水切りの隙間、古いアルミサッシ、古いアルミサッシの周りのモルタル隙間等となっています。

サイディングの目地やモルタル壁の亀裂は経年劣化で10年を過ぎると修理・補修または塗装が必要な部分です。古いアルミサッシは経年劣化でつなぎ目のシール材が劣化して吹き付けられた雨水がしみこみ雨漏りします。
古いアルミサッシ周りのモルタルも経年劣化や地震等によるズレなどによって隙間があき雨水が浸入し雨漏りしてしまいます。
このようにならない為にも早めの点検と修理および塗装をお勧めします。




壁水切りからの雨漏りについてですが、この壁水切りとは瓦と壁の取り合い部分に位置する部材で必ず設置されているものです。
この部材の中でも平部分は比較的問題の少ない部分ですが棟際や隅棟際、壁のコーナー部分という少し複雑な形状をしたところで問題がおこりやすくなっています。
この部分も通常の雨では問題がないのですが、台風もしくは暴風雨・ゲリラ豪雨等の際、強風とともにこの壁水切りに多く雨水が吹き付けられます。
まず吹き付けられた雨水は壁に当たり次にこの壁水切りを通って瓦の上に流れ落ちるのが通常です、しかし台風もしくは暴風雨・ゲリラ豪雨等の際、強風と共に吹き付けられる雨水が棟際や隅棟際、壁のコーナー部分という少し複雑な形状をしたところ吹き付け隙間から雨水が浸入しした際に適切な排水構造になっていない場合雨漏りになります。経年劣化や下地防水材の劣化や腐食による機能低下もあります。早めの点検修理をお勧めします。



セメント瓦の雨漏りについてですが、セメント瓦は比較的雨漏りに強い瓦ですが経年劣化しやすい材料でもありますので絶えず塗装をしていないと劣化がすすみ見た目が悪いばかりか劣化でひび割れや破損をしてしまいます。
メンテナンスを怠り永い期間放置してしまうと劣化がすすみすぎて塗装をすることが困難な状態になりなってしまいます。最近では新しい瓦に葺き替えをするのが一般的になっています。
またセメント瓦は構造上固定するためのビス穴が谷底に設けられているものが多くみうけられることから、このビス穴が劣化等で破損してしまった場合雨漏りを発生させる可能性が高くなってしまいます。こちらも早めの点検修理をお勧めします。



屋根の塗装による雨漏りの発生についてですが、屋根材によっては定期的に塗装をしなければならない商品もあり、この場合塗装の方法によっては屋根全体から雨漏りがおきてしまうことになります。
これは毛細管現象というものが雨漏りの原因なのですが、塗装をすることによって屋根材と屋根材の隙間に塗料が入り込んで雨水の出口をふさぎまたは毛細管の現象で雨水が逆流して家屋内に入り込んでしまいます。
修理方法とすれば塗料が密着した部分の縁切り作業になります。最悪の場合葺き替えが必要になります。まずは早めの点検修理をお勧めします。


ほんの一部ですが、以上が雨漏り事例です。


放置すると大変 耐震性能も低下
雨漏りを放置すると内装だけでなく屋根の構造または重要な構造部分も腐食も発生し、見た目だけでなく強度も低下することになるので、地震の際の耐震強度に低下に影響します。『瓦はすごい!』のコーナー結露の問題と同じような状態になってしまいます。
築10年を経過すると不具合が生じてくる可能性があります。早めの点検と修理をお勧めします。


保険の適用もできる

 屋根修理に火災保険が使える場合があります。
 保険会社の火災保険というと火災による損害だけだと思われるかもしれませんが、実際には火災保険の適用範囲は意外に広く、風災、水災、雪災といったおおくの自然災害も対象となっています。(詳しくは保険会社にご確認を)なので、台風や突風で屋根が損傷してしまったという場合には火災保険を使って修理が可能となる場合があります。
屋根は、築10年以上の建物であれば、ほとんどが台風、落雷、雪災、地震、ゲリラ豪雨などで何らかの原因でダメージを受けていると思われます。屋根の修理を行った場合、その多くは火災保険の申請ができる範囲と考えてよいでしょう。(経年劣化だと保険がききませんのでご注意を)

経年劣化と思い込んでしまうと損しますよ!
保険適用の風災補償になるかどうかは専門家が判断します。
雨漏りしていないから、屋根の傷みは大したことないと思われがちですが、実際に屋根に上がって確認した場合思わぬ損傷があるものです。
屋根は外壁の2倍以上の早さで傷みが進行します。それだけ厳しい状況下におかれているのです。それに僅かの傷みでも風や雪がその原因であれば、もちろん火災保険で修理することは可能です。ほんのちょっとでも屋根に不安を感じられているのなら、ご加入の保険内容をご確認の上へご相談ください。
・保険申請に必要な書類
・損害額を証明する書類(修理見積等)
・保険金の請求書
・当該箇所の写真(損害の証拠写真)
・事故の原因、事故発生の状況、損害発生の有無および被保険者に該当する事項
・保険金を支払わない事由に該当しないかどうかの事項の確認
・損害の額と損害および事故との関係(事実関係)など